B/43 サービス立ち上げ時の技術選定について(サーバサイド編)

今回は自分たちが作っている B/43 というプロダクトの立ち上げ時においてどんな形で技術選定を行なってリリースに至ったかについて記載しようと思います。 Fintech サービスの裏側の話は意外と世に出ていないことが多く、また採用の機会において候補者の方に聞かれることも多いので改めてエントリーとしてまとめておこうと思います。

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SmartBank, Inc. を創業し B/43 というサービスをはじめました

前置き

こちらのエントリーを書いてから約3年が経ちましたが、また新しいチャレンジを始めています。

少し自己紹介すると、元々フリマアプリ(フリル → 現ラクマ)を作る Fablic社を共同創業(CTO)し、同社は後に楽天M&A、退任してからはプロダクト開発やコードを書く仕事から少し遠ざかっていたのもあり、ANGEL PORT という起業家とエンジェル投資家のマッチングサービスを作っていました。

jp.techcrunch.com

ローンチ後は、下記のエントリーにもあるように次のフリマアプリを超えうる起業テーマ、ユーザー課題を探してロンドンやドイツなど Fintech 先進国へユーザーインタビューなどにも行っていました。

note.com

初めて起業し、フリマアプリを作った時は確か25歳でした。そこから10年後、また同じメンバーで今度はスマートバンクという社名で起業し、お金の管理に対する課題に向けてプロダクトを作っています。

smartbank.co.jp ドメインが空いていたので、取得できたのはラッキーでしたね。

改めて振り返ると自分はものづくりが好きで、作ったプロダクトから得られるフィードバックを生きる糧にしている所もあり、今回もチャレンジしがいのあるテーマを選べたなと思っています。

このエントリーでは 0 → 1 のプロダクト開発、まだアイディアの状態からどのようにして 最初のリリースを迎えていったかを技術的な視点も交えて綴っていこうと思います。

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Fablic, inc のCTOを退任しました。

実は、2012年に創業した Fablic, inc を楽天社への合併のタイミング(6月30日)で退任しておりました。

25歳から約7年間、会社を創業し、フリマアプリを開発、フリマ戦争の真っ只中を過ごし楽天へExit、そして退任と人生の中でもっとも濃い日々を過ごしました。

いろんな方に支えていただきながらの7年間でしたが、折角なので、少し自分がやってきたことを振り返っていけたらと思います。

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エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか

エンジェル投資家ジェイソン・カラカニスがエンジェル投資について記した著書

エンジェル投資について、書いた本はあんまりないのとジェイソン・カラカニスの人柄が分かるような、文体、構成がとても良かった。

ただ、日本とシリコンバレーでは環境が違う部分もあるので、これを読んだ人が、本にあるような実践をいきなりできるかでいうと難しいと思う。

  • 投資資産が1億円以上ある
  • 10件のシンジケート投資を行う
  • etc...

具体的なエンジェル投資家としての活動内容、起業家とのミーティングにおける振る舞い
下記はカラカニスがメンタリング時に聞く質問

創業者に必ず聞く、4つの質問

  1. あなたは今どんな仕事をしていますか?
  2. あなたはなぜこれをやっているのですか?
  3. なぜ今なのか?
  4. あなたの不当なまでの優位性は何か?

シンジケートやプロラタなど、専門的な内容から、ブリッジラウンドを申し込んで来た起業家への接し方(評価額がなぜあがるのか?) など、具体的かつ、エピソードも交えて書いてあるので、非常に面白かった。
※ エンジェル投資は高いリスクを伴うと随所に書いてあるが

特にTwitter の投資を見送って後悔したところなど、確かに140文字のテキストコミュニケーションプラットフォームが、あそこまで巨大になるとは思わなかっただろうなと思った。

だからこそ、カラカニスが記しているように、プロダクトや市場ではなく創業者に投資するというのは、自分もとても Agree でハングリーさに溢れた実践的な起業家に投資したいなと思う。

まだ、聞いてないですが、ジェイソン・カラカニスがPodcastもやってるようなので、聞いてみたいと思う。

www.angelpodcast.com

自分が起業した時よりも、日本でもスタートアップをとりまく環境は変わって来ていて、エンジェル投資家と呼ばれる人たちの増加や、スタートアップを支援する環境が整って来たように思うし、これからも加速していると思うとそこにビジネスになるようなチャンスもあるのではと思う。

後日

縁あって、出版した本のイベントで来日していた、ジェイソンとランチする機会に恵まれた。 これはその時の2ショット(逆光...)、とてもエネルギッシュでユーモアに溢れた方でした。 日本の市場にもとても興味を持たれていたので、またお会いできると嬉しい。

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構造化面接のススメ

以下は2017-12-22に会社(Fablic, inc.)の技術ブログinFablicに投稿した記事(http://in.fablic.co.jp/entry/2017/12/22/172546)になります。
inFablicが閉鎖され閲覧ができなくなってしまったため、会社の了承を取った上で転載しております。

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これは Fablic Advent Calendar 22日目の記事です。

こんにちは Fablic でCTOをしている @yutadayo です。
ここ1年程は採用や福利厚生、会社の制度設計に関わることが多く、エンジニアとしての人権は失いつつあるこの頃です。

みなさんの会社では面接はどのように行われているでしょうか?
面接の目的は 候補者の方がチームに加わった時に、どのぐらい力を発揮できるか予想すること にあると思います。 しかし、限られた時間の中で、候補者の方の人となりや能力を正しく測ることは困難を極めます。

あなたの会社では面接の担当者は決まっていますか?
候補者の方に質問する内容は同じですか?バラバラですか?
候補者の方々を全て同じ基準で判定していますか?

面接に仕組みがあれば、候補者と面接者双方にとって、よい体験になると思います。
今回は 採用 をテーマに Fablic が取り組んでいる構造化面接の紹介をしたいと思います。

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Codenize.tools を使ったインフラ管理について

以下は2016-12-19に会社(Fablic, inc.)の技術ブログinFablicに投稿した記事(http://in.fablic.co.jp/entry/2016/12/19/123807)になります。
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この記事は Fablic Advent Calendar 19日目の記事です。

こんにちは、Fablicでサーバーサイドエンジニアをやっている yutadayo です。

今回は AWS の環境設定をコードで管理できる Codenize.tools の紹介と弊社での運用事例についてご紹介しようと思います。

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Amazon Auroraへの移行

以下は2016-04-27に会社(Fablic, inc.)の技術ブログinFablicに投稿した記事(http://in.fablic.co.jp/entry/2016/04/27/182453)になります。
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こんにちは、エンジニアの@yutadayoです。 Fablic が運営するフリルでは先日インフラをEC2-Classic環境からVPC環境に全面移行し、同時にリリース当時から使っていた Amazon RDS for MySQL から Amazon Aurora へと移行しました。

まず、移行して2ヶ月程度Auroraを運用した上での、良かった点と改善が必要な点を紹介します。

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