リモートワーク環境下での雑談について思うこと
こんにちは、みなさん会社で雑談してますか?
今回は雑談という会社で発生する日常のコミニュケーションについて、書きたいと思います。
このエントリーを書いたモチベーションとして、コロナ禍においてリモートワークで業務を進めている中で、以前のような雑談が減り、会社にどんな影響を与えているかを整理しておきかったというのがあります。
雑談って?
会社に出社して発生していた雑談として下記のようなものがあると思います、特に仕事に関係ない挨拶や会話もあれば、業務の相談や確認といった内容で、誰でも身に覚えがあると思います。
- 社内で自然的に発生する会話
- 出社時のエレベーター前で同僚と会った時の立ち話
- トイレで偶然会った時の最近どうよ的な会話
- ランチ時の行き帰りや食事中に話すたわいもない会話
- 業務の相談事
- MTG後に会議室からでた後に関係者と軽い認識合わせの会話
- 隣に座る同僚に仕事について、ちょっといいですか的な相談や依頼毎
スマートバンク社の場合
基本的には全メンバーがリモートワークで自宅から業務を行なっています。
一部、オフィスでしかできない業務もあり、そういった場合は出社して業務に当たることもありますが、原則フルリモートです。
コミュニケーションは Google Meet や Slack でのオンラインコミュニケーションを中心にしつつ朝会と夕会に全員参加するという形で1日2回の情報共有会を設けています(大体15分ぐらい)
朝夕会ではタスクの進捗や困りごとに加えて、雑談のネタがあれば自分のパートに話すというルールで業務的なこと以外も話すようにしています。
以前のような、同期的コミュニケーションを行う場が減っているとはいえ、業務パフォーマンスの低下やプロダクトのリリースが遅れるといった悪い影響がでているかでいうと、個人的にはそれは感じません。
困ったことがあれば、Meet でショートMTGを設定して、1 on 1 で相談することもあれば、緊急的にMTGを開いてチームで情報共有することもあり、それで十分といった感じでした。業務がオンラインベースになった分、ドキュメントをキチンと用意するコストは増えたかもしれませんが、出社しなければいけないというハードルが下がった分、むしろ生産性が上がっているメンバーもいるかもしれません。
雑談の本質
業務的なパフォーマンスが下がって無ければ無駄な会話はしない方がいいのでは?という考えもあるかもしれません。
スタートアップにとって、雑談って結構重要なんだよな。
— 堀井 雄太 / CTO@スマートバンク (@yutadayo) 2018年11月14日
カジュアルにフィードバックし合えて、時にモヤモヤしてた疑問が解消したり、認識のすり合わせができる。
自然と人が集まって話せるような場所(スタンダップテーブルやコーヒースペース)をオフィスに作ると良い。
ただ、オフィスで行われていた雑談を通して、本質的に良かったことは何だったのかを改めて考えてみると、自然発生する会話を通して、自分のことを知ってもらえたり、他のメンバーのことを理解したり、またカジュアルにフィードバックをうける、それを通して自分の存在意義やモチベーションを高めたりといったことが無意識的に且つ自然にできていたということかなと思います。
あと、もちろん単純に同僚とのおしゃべりは楽しいというのもあります。
目的があって解決のために話すということはリモートワーク化でも成立していますが、そうじゃない雑談はもっと緩く前置き無しに話せるオフィスなどの環境がないと成立が難しく、そういった機会が失われている現状は見えにくいですが、よくない状態だなと思います。
目的ありきだけでは、逆に遠回りしてしまう可能性もあるなと反省したことを書いてみました。コロナによって失われつつあったゆるい繋がりを意図的にどうつくっていくか考え中・・【目の前の目的と関係がない"ゆるい繋がり"を意図的に創り続けたい】 #YOUTRUST https://t.co/ddREowVKmD
— ナカジ ❘ VC (@nakajish) 2021年10月25日
タイムリーにナカジくんも同じような課題を感じていたようで、激しく同意です。
定着しなかったバーチャルオフィス
以前、コミュニケーション不足の解消や、リモート環境下での合意形成が難しくなっているのではといった仮説からバーチャルオフィスのツールを試験的に導入し一定期間メンバーで使ってみるといった動きを試したのですが、うまく定着しませんでした。
今日会社メンバーで Teamflow 試してみたけど、中々良かった
— 堀井 雄太 / CTO@スマートバンク (@yutadayo) 2021年6月28日
・Web 版とMac App版あり、動きが軽くて良い
・距離や空間の仕切りによって、きちんと音声や映像が切り替わって良い、特に会議室入った時の体験◎
・Teamflow 上で MTG できる
・背景画像設定できてほしいhttps://t.co/7VXFK4gj5I
定着しなかった理由としては、自宅の環境(子供や同居人がいてずっとONにできない)やツールの使い勝手などの問題もありましたが、最も多かったのは Meet や Slack で十分で具体的に困っているシーンがあれば、それらで解決できていたからというのが大きいものでした。
雑談不足を補おうという文脈では導入中、気軽に相談はできるようになりましたが、オフィスにいた時のような雑談レベルで会話が自然発生することはありませんでした。
特に話すことが決まっていない状態で他人に話しかけるというのはオンラインではハードルが高く、会話が成立するか分からない状態ではそのモチベーションも湧きにくいのかなと思います。
最後に
僕にとって同僚との会話は楽しいし、雑談は必要なコミュニケーションと捉えていて、どうやってそれをリモートワーク化でも再現していくかというのは課題だなと思っています。
前の会社の時のオフィスは比較的広かったこともあり、大きめのカウンターデスクを置いたりフロアの半分を休憩スペースにしたりと意図的に会話が発生するようなレイアウトにしていました。
現状を見ると、コロナ禍はまだ続き、ここ数年はリモートワークと出社を混ぜた勤務形態になっていくだろうと思います。 リモートワーク自体の良いところはもちろんありますが、それによって失われていったものをキチンと捉えつつ意図的に環境を作っていくことをしないとなと思いました。
もし、自分の会社ではこうやってコミュニケーションを図っているなどのオススメの情報がありましたら、是非教えてください。